「夜明け前が一番暗い」とか、「深く屈まなければ遠くまで跳べない」とか。


「大きく飛躍する前、往々にして状態は悪いもの」って教訓は古今東西やまほどあると思うんですが、そのあとの飛躍がなければ、正直いってタダの尻すぼみ状態です。なでしこジャパンが深く屈んでいる気配は感じて(信じて?)いたものの、ほんとに飛躍できるのか紙一重だと思っていました。


本番に入ってまでも続けるチームづくり。しっくりこない連携。毎回後半に失速気味。コンディション合わせる場所はここじゃないと分かってはいても、ギアが入る前に足元をすくわれたら元も子もないとか、番狂わせが起きて決勝トーナメント序盤で強豪と当たったらひとたまりもないとか、けっこうヒヤヒヤしながら見守ってました。


そもそもの実力から考えたら、もともと目指すのは現実的にベスト4くらいでしょうと。そこまで行ったら十分だと。

image


正直いって、大会前にこの↑フォーメーション見たときには、「うわー、センター張っといて序盤で負けんとけばいいなぁ・・・・」と思ったわたし(チキン)。


ごめんなさい(´;ω;`)


今、謝れることを心より嬉しく思いまーす!!

オーストラリア戦を見た翌日。日本の宮間がセンターだー!!目指すのは連覇だぁー!!と世界に向かってドヤれます! ←手のひら返しすぎ


いや、ずっと心から応援してたんですよ?なでしこの強さは信じていたんですよ?けど、確実に勝っていけるだけの圧倒的な力はないと思っていました。「ほんとうの実力」についてもけっこう懐疑的だったんです。なでしこも力を付けているけど、世界の成長はもっと驚異的なんじゃないかと。

それにしても、紙一重の勝負をさせたら、なでしこより強いチームはない! それだけははっきり言えるかも(笑)



さてさて。

次、準決勝の相手はイングランドに決まりました。もちろん簡単な試合なんて一試合もないのですが、ここは「勝たなきゃいけない」。連覇に向けてっていうのは当然ですが、逆ヤマのアメリカ―ドイツの方が強いので、ここで負けたら3位も難しいぞ!と。

ただ、ここに来てポジティブな要素は感じています


気候条件

次戦もエドモントン。暑いらしい。移動なしで戦えるというのも強みですが、絶対的にハードワークできるだけの運動量や経験値があるっていうのは、日本の大きな強みかと思います。


一人一人が強い

宮間選手や大儀見選手がキーマンであることは事実なので、そこを相手が押えに来るのは当然ですが、それ以外のメンバーが充実しているのって本当に見てて頼もしいですよね。大野選手は良いアクセントになってるし、毎試合違うメンバーが得点取ってるし。

まあ、対戦相手に恵まれてきた感はあるので、強い相手にも通用するか?っていうところもありますが。

あと、不調って言われてる川澄選手。確かに、良いときの川澄選手ってもっと仕掛けるし効果的なスプリントすると思うのですが、調子が悪かった割りにここまで上げてくるのはさすがだなと思っています。90分見てて本当に信頼できる選手だなと思う。(だからそろそろ点とってほしかったりもする)どうしてもコンディションが悪い時、悪い時なりのプレーをできるのも、一流の条件ですよね。


サブ組の充実

また、今大会でいえば、サブメンバーが4年前に比べて強いっていうのが大きい。

ここまで見ていると前線からのチェイシングが本当に効いているし中盤の運動量も高い。「運動量が落ちてきたら」「何かアクシデントがあったら」「流れが変わってきたら」メンバー変えて対処できるっていうのは心強い。サブ組を信じられたら、スタメンはもっと思い切りいける。これは四年前から大きく変わった点かなと思います。

特に、最重要ポイントのボランチでタフに戦える選手が3人(阪口、澤、宇津木)いるのと、流れを変えられるジョーカーがいるのって良いなと思います。

しかし、澤さんってベンチにいるとなんか癒し系ですよねー
ピッチにいると闘魂って感じなのに。素敵すぎるレジェンド・・・・



いまのチームを一言で表すなら、高い知性と団結力のあるチーム。
そして、望月元コーチの言葉を借りるなら、「友情は最高の戦術」これに尽きるかな~
一人一人が強い、「宮間あやの理想とするチーム」が、できてきたんじゃないかと思います。


何が起こるのか分からないのがサッカーですし、特にこの大会、先制されたことがないので、展開によってどんなゲームになるかわからない怖さはありますが・・・残り二試合、ファンとしても目いっぱい楽しみたいと思います。


木曜もまた、リアルタイムでスタンバイ予定♡
あー、カナダ行きたい!!



にほんブログ村 サッカーブログ 女子サッカー・なでしこジャパンへ
にほんブログ村